学生×企業取材レポート特集

学生たちが市内の企業に取材を行い、
企業の魅力や働く現場のリアルな姿を学生の目線からまとめた記事です。

明日のまちの姿をきょうもこの地に描きつづける。

株式会社井原組

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企業プロフィール

株式会社井原組は、山口市徳地にある、昭和34年創業の土木業を営む企業です。土木業と聞くと、多くの人が力仕事などを連想するかもしれませんが、井原組ではICTを用いた工事が行われています。

私が取材しました!

福井 瑶一(ふくい よういち)さん

学校名
山口大学
学部学科
国際総合科学部
出身地
京都府京都市

事業内容

井原組は、「建設業=力仕事」というイメージを大きく覆す会社です。ICTを活用した建設機械やドローンによる航空写真測量など、最先端技術を積極的に取り入れ、次世代の建設業の在り方を形作っています。特に、佐波川流域の護岸工事では、ICTを駆使した最新技術を用いることで、効率的かつ精度の高い施工を実現しています。
「匠の技」は今後、最先端技術の活用が必須になっていきます。井原組では、工事前にドローンを用いた測量を実施し、現場の詳細なデータを収集します。これにより、紙の平面図面が点群データとして、より視覚的に分かりやすく管理できるようになっています。
また、建設機械に設計データを登録することで、掘削の際に必要な深さや範囲を自動で認識し、過剰な掘削を防ぐ仕組みを導入しています。従来の「職人の勘」だけに頼るのではなく、デジタル技術を活用することで、作業の効率化と精度向上を実現しています。ものづくりは職人の手による地道な作業が基本ですが、技術の進歩により「楽をする」ことも、今の時代に求められる「匠の技」なのです。

その他に取り組んでいること

井原組は、地域密着型の企業としても知られており、大学生のインターンシップや中学生の職場体験を積極的に受け入れ、幅広い世代に、自社の取り組みを知ってもらう機会を設けています。また、SNSを活用した情報発信にも力を入れており、会社の公式Instagramでは、広報担当の岡村さんが業務内容や日常の様子を発信し、建設業のリアルな現場を、親しみやすい形で伝えています。

働きやすい職場づくりのための取り組み

井原組の魅力は、測量の最新機器やICTを用いた技術力だけではありません。社員が快適に働ける環境づくりにも力を入れています。例えば、事務所には軽食やおやつを購入できるスペースが設けられており、仕事の合間にリフレッシュできる環境が整っています。また、建設業では珍しく、女性社員が活躍しているのも特徴です。
さらに、キャリアアップを支援する制度も充実しています。業務に必要な資格取得を支援する社内検定制度などを導入し、社員がスキルアップしながら長く働ける環境を整えています。「建設業は専門的で難しそう…」と感じる人でも、しっかりと学べる機会があるため、未経験者でも安心して働くことができます。

しごとのやりがいや魅力

井原組ならではのユニークな取り組みとして「現場メシ」があります。これは、働き方改革・生産性向上プロジェクトの一環として実施されているもので、現場の作業員が一緒に昼食をとりながらコミュニケーションを深めることを目的としたイベントです。佐波川工事では、地域の飲食店と協力し、月に1回「現場メシ」を開催しています。現場の安全確保やチームワーク向上につながるだけでなく、地域とのつながりを強める取り組みとしても注目されています。
このように、井原組の取り組みの中でも魅力的なのは、技術革新だけでなく、社員の働きやすさを大切にしている点です。職場環境の整備、キャリアアップ制度、地域とのつながりを重視した取り組みなど、どれも働く人のことをしっかりと考えた企業姿勢がみて取れます。

取材を終えて

「建設業=力仕事」ではなく、「建設業=技術と働きやすさが融合した業界」へ。そんな未来を切り拓く井原組で、新しいキャリアを考えてみてはいかがでしょうか?

※掲載している情報は2025年3月時点のものです。