学生たちが市内の企業に取材を行い、
企業の魅力や働く現場のリアルな姿を学生の目線からまとめた記事です。

今日も、まちの誇りとなる湯、食、歴史を積み重ねる。
株式会社松田屋ホテル
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山口市湯田温泉に佇む松田屋ホテルは、1675年の創業以来、歴史と伝統を大切にしながらも、時代の変化に対応し進化を続けている老舗旅館です。かつて高杉晋作や西郷隆盛ら幕末の志士たちが集い、新しい時代の展望を語り合った場所としても知られるこのホテルは、長い年月を経てもなお、多くの人々に愛され続けています。
私が取材しました!
堀江 真珠子(ほりえ まみこ)さん
- 学校名
- 山口大学
- 学部学科
- 国際総合科学部 国際総合科学科
- 出身地
- 岡山県赤磐市

山根 みなみ(やまね みなみ)さん
- 学校名
- 山口大学
- 学部学科
- 人文学部 人文学科
- 出身地
- 山口県宇部市

事業内容
松田屋ホテルの魅力は、単にその歴史的価値だけにとどまりません。近年では、客室の布団をベッドに変更し、快適なソファを設置するなど、訪れるお客様の満足度を向上させるための工夫を積極的に取り入れています。伝統を守りつつも柔軟な変化を遂げる姿勢こそが、松田屋ホテルが長年にわたり支持され続けている理由の一つです。
松田屋ホテルで働くということは、日本の伝統的な“おもてなし”の心を学び、実践する機会にもなります。お客様一人ひとりに寄り添い、快適な滞在を提供することはもちろんのこと、歴史ある空間の魅力を伝える役割も担っています。
例えば、館内には高杉晋作や桂小五郎が実際に使用したとされる「維新の湯」と呼ばれる温泉があり、歴史的背景に関心のあるお客様との会話を楽しむこともできます。また、訪れる方々が松田屋ホテルの伝統をより深く感じられるよう、スマートフォンを用いた館内ツアーの実施や、歴史を学ぶ機会も設けています。こうした経験を通じて、働く側もまた、旅館の歴史や文化を深く理解し、自らの成長につなげることができます。
さらに、同ホテルは、地域社会との結びつきを非常に大切にしています。その一環として、地元の特産品を活かした料理の提供を行っています。山口県産の新鮮な食材をふんだんに使用し、地元の味を最大限に活かした料理は、訪れるお客様にとっても特別な体験となります。


その他に取り組んでいること
松田屋ホテルは地域活性化のための取り組みの一つとして、毎年開催される「白狐祭り」に協力しています。この祭りは、湯田温泉の起源とされる白狐伝説に由来し、地域の人々が一体となって盛り上げる伝統行事です。ホテルのスタッフも祭りの運営に携わり、地域文化の発展に貢献しています。
また、地域の学生とも積極的に関わりを持っています。例えば、インターンシップの受け入れや職業体験の実施を通じて、学生が旅館業の仕事をより身近に感じる機会を提供しています。実際に、学生が参加した館内ツアーの企画が好評を博し、実践的な学びの場となったこともありました。このような活動を通じて、旅館業の魅力を若い世代にも広く伝えることができます。

働きやすい職場づくりのための取り組み
松田屋ホテルは、旅館やホテルの中でも珍しい休館日制度があることが特徴的です。「宿泊業は休みがなさそう...」、という印象を持つ人もいるかもしれませんが、ここでは月1回以上の連続休館日があり、スタッフのQOLを尊重する環境が整っています。無理なく働けるからこそ、おもてなしの心もより一層深まるのかもしれません。
しごとのやりがいや魅力
旅館業は単なる接客業ではなく、お客様にとって特別な時間を提供する仕事です。そのため、スタッフ一人ひとりが誇りを持ち、チームとして協力しながら働くことが求められます。伝統を重んじながらも、新しいアイデアを取り入れられる柔軟な考えを持っている方や、お客様の喜びを第一に考え、細やかな気配りができる方、地域活性化に興味があり、山口県の魅力を広めることに情熱を持てる方にとって、松田屋ホテルは魅力的な職場といえるでしょう。地方ならではの温かい人間関係の中で働くことができるのも同ホテルの強みの一つです。

取材を終えて
松田屋ホテルは日本の伝統と地域文化を次世代へと繋ぐ重要な役割を担っています。歴史ある空間で、自分自身も成長できる環境がここにあります。「地元に貢献したい」「山口県の魅力を再発見したい」「歴史ある場所で働きたい」と考えている方にとって、松田屋ホテルはきっと魅力的な職場になるはずです。これからも松田屋ホテルは地域と共に歩み、伝統を守りながらも時代に合った新しい挑戦を続けていきます。その一員として、あなたも歴史あるこの旅館で新しい未来を創ってみませんか?

※掲載している情報は2025年3月時点のものです。