学生×企業取材レポート特集

学生たちが市内の企業に取材を行い、
企業の魅力や働く現場のリアルな姿を学生の目線からまとめた記事です。

地域の暮らしのまいにちをつづけられる支えになる。

生活協同組合コープやまぐち

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企業プロフィール

コープやまぐちは『一人ひとりの願いを寄せ合い、私たちのまちに人間らしい豊かなくらしの創造を』を基本理念とした生活協同組合で、1963年に創立されました。消費者一人ひとりが出資金を出し合って組合員となり、協同で商品開発やイベントの運営・商品の購入、保険、福祉などを利用する組織です。

私が取材しました!

中村 麟太郎(なかむら りんたろう)さん

学校名
水産大学校
学部学科
水産学部 海洋機械工学科
出身地
長野県松本市

事業内容

主な事業内容としては、予約注文配達制の宅配事業、夕食宅配事業などの『生活事業』、コープ商品・産直商品や様々な商品を取り扱っているスーパーマーケットタイプの移動店舗などの『店舗事業』、コープ独自の『共済事業』があります。事業に関する組合員の意見が運営に反映されやすい仕組みをとっており、組合員の積極的な事業への参加を促進しています。
例えば、山口県長門市の組合員の声から始まった移動販売は、「近くにスーパーがなく困っている」という要望に応えたものです。小分けの商品を多く取り揃えるなど、買い物難民と呼ばれる人々のニーズにも対応しています。また、夕食宅配事業では、高齢者の方への見守りサービスも兼ねており、地域の高齢化(山口県の高齢化率は全国3位)に対応した支援活動としての役割も果たしています。

その他に取り組んでいること

農業生産法人ココ・ファームや株式会社ハートコープやまぐちと協力し、コープやまぐちが自ら農産物の生産・食品加工・店舗販売を行うことで、消費者が求める安全な商品を提供すると同時に、農業の活性化も目指しています。
また、プライベートブランド(PB)の開発にも力を入れており、コープここといずみ店(山口市)では80種類のPB商品を開発し、現在も販売を継続しています。これにより、組合員の要望に応えた商品の提供が可能となり、独自性のある品揃えを実現しています。

店舗の特徴としては、消費者がストレスを感じることなく楽しんで買い物が出来るように、商品陳列棚は一般的なものより低く、通路の間隔は広くなっています。壁には、何の商品が売られている区画なのかが一目で分かる装飾もあります。さらに子供向けの動くおもちゃや、プロジェクションマッピングにより家族連れでも楽しめる工夫がなされています。
さらに、地域貢献の取り組みとして、行政との連携も積極的に行っています。「はじめましてBOX」という事業では、新たに山口県で赤ちゃんが生まれた家庭に、子育て必需品の詰め合わせを提供するなど、地域社会とのつながりを強化しています。こうした活動は、コープやまぐちの事業の安定性や信頼性の高さを示すものとなっています。

働きやすい職場づくりのための取り組み

職員の働きやすさにも配慮されており、本人の希望や居住地を考慮して配属店舗やセンターが決定されるため、無理なく働くことができます。組合員やお客様に対して親切な対応を心がける風土も根付いており、働きやすい環境が整っています。

しごとのやりがいや魅力

コープやまぐちは、SDGsの目標達成に向け、『コープのエシカル』を推進しています。エシカルとは、買い物をする時に環境や社会など他者への視点をプラスして消費することです。生協では、消費者がエシカルな消費をすることが、SDGsの17の目標を実現するための重要な手段であると考えており、『コープのエシカル』を達成するために、山口で生産された原材料を用いた商品を展開することで地域活性化に貢献しています。
また、「コープサステナブル」と呼ばれる環境に配慮し、持続可能な原料を使用した商品の展開も行っています。例えば、「未来につながる」生産・資源活用の取り組みとして、水産物の主原料には持続可能であると認証された漁業または養殖業で生産されたものを使用し、海洋の生態系の保全や日本の水産業の発展にも貢献しています。

取材を終えて

コープやまぐちは、地域に密着した事業展開を行うことで、地域の人々の暮らしを支え続けています。例えば高齢者の方の見守りも兼ねた自宅への宅配事業など、高齢化や買い物難民の問題に対応したサービスを提供することで、地域住民にとって必要不可欠な存在となっています。山口で働き、地域に貢献したいと考える人にとって、コープやまぐちは魅力的な企業です。

※掲載している情報は2025年3月時点のものです。