学生たちが市内の企業に取材を行い、
企業の魅力や働く現場のリアルな姿を学生の目線からまとめた記事です。

カラダにいいまいにちは、カラダにいい、山口の食から。
株式会社秋川牧園
企業紹介ページはこちら企業プロフィール
株式会社秋川牧園は、山口県山口市に本社を構える食品メーカーです。農業・畜産業を基盤に、栽培期間中、農薬不使用の野菜や抗生物質不使用の鶏肉・卵、アミノ酸をはじめとした添加物不使用の食品の生産・販売を行い、安心・安全な食品の提供を目指しています。また、環境に配慮した持続可能な農業を推進し、高品質な製品と信頼性で市場から高い評価を得ています。
私が取材しました!
平井 一行(ひらい いつき)さん
- 学校名
- 下関市立大学
- 学部学科
- データサイエンス学部
- 出身地
- 香川県高松市

事業内容
秋川牧園の特徴は、生産から販売までを一貫して自社で手掛ける体制にあります。工場では、調味料の調合や鶏肉の加工を丁寧かつ迅速に行い、透明性の確保と品質管理を徹底。この一貫生産システムにより、消費者に安心・安全な製品を届けることに成功しています。
また、同社は環境や動物に配慮した持続可能な農業を推進しています。鶏の飼育では開放型鶏舎を採用し、ストレスを軽減。抗生物質不使用の飼育により、健康的で自然な環境で育てられた高品質な鶏肉や卵を提供しています。また、飼料には遺伝子組み換え作物やポストハーベスト農薬を使用せず、より安全な食材を消費者に届けています。
加えて、資源を有効活用する取り組みも進めています。例えば、「飼料用米プロジェクト」では、使われなくなった水田を再生し、そこで生産した米を飼料として活用。その結果、鶏のフンを肥料にし、農地の再生にもつなげる循環型農業を実現しています。さらに、家畜の糞をたい肥にリサイクルし、そのたい肥で野菜を育てることで、資源の無駄を削減。自社製品や宅配時の梱包においても、脱プラスチックや簡易包装を導入し、環境への影響を抑えています。


その他に取り組んでいること
秋川牧園は地域貢献にも積極的に取り組んでいます。例えば、管理が難しくなった農地を借り受け、小松菜やほうれん草などの野菜を栽培することで、地域の農地を守る活動を展開。また、物流システムの構築を通じて、原材料生産・加工製造・流通・販売までの幅広い事業展開を実現し、地域経済の活性化にも寄与しています。こうした取り組みにより、食料自給率の向上にも貢献しています。
このように、環境への配慮を企業の根幹に据えることで、消費者に対して責任ある姿勢を示し、持続可能な社会の実現に向けた社会的責任を果たしています。その取り組みの一環として、公式サイトやSNSを通じて生産の様子を発信し、生産者の顔が見える安心感も提供しています。


働きやすい職場づくりのための取り組み
社員の働く環境にも配慮し、社員食堂では、とれたてで新鮮な自社生産の食材を使った、栄養価の高いランチを提供。社員は300円という手頃な価格で、毎日異なるレパートリーが味わえるこの食事は、社員の満足度向上やモチベーションアップにも貢献しています。

しごとのやりがいや魅力
秋川牧園の最大の魅力は、「徹底した品質管理」と「消費者への透明性」。抗生物質を使わない飼育や、自然環境を活かしたストレスフリーな育成によって、安全な製品を生産しています。生産現場のスタッフは、食品の生産にかける丁寧さと、高い品質意識を持ち、スタッフの情熱と仕事への誇りも同社の大きな強みと言えます。
同社は第一次産業への個人参入が難しい現状に対し、技術指導を行うノウハウを持っています。農業や畜産に関する専門的な知識を学びながら働くことができるため、農業に興味を持つ若者にとって魅力的な環境です。加えて、研究開発にも注力しており、化学や農学の知識を活かしながら、新しい技術を活用した農業・畜産業の発展を目指しています。


取材を終えて
秋川牧園では、生産から販売までの一貫した業務を通じ、仕事のやりがいを実感しながら成長できる環境があります。企業理念に共感し、食を通じて社会に貢献したい方、持続可能な農業に興味がある方にとって、理想的な職場です。「食を通じて社会に貢献したい」「持続可能な農業に携わりたい」。そんな思いを持つ方々、秋川牧園で、新しい未来を築きませんか?

※掲載している情報は2025年3月時点のものです。