日本果実工業株式会社様は、農産加工品や清涼飲料水等の幅広い生産・販売を取り扱っておられ、今年で60周年を迎えられました。今回は山口大学の学生が取材をお願いし、快くインタビューを受けてくださいました。昨年、第8製造工場を新設された日本果実工業様の財務基盤や実際に働かれている社員様の製品に対する熱い思いをお聞きすることができました。 

日本果実工業様の事業内容を教えてください。

当社は、各種農産加工品、清涼飲料水を総合的に販売する目的で設立され、基幹工場として山口工場を建設し、総合飲料工場として発足しました。

以来、萩工場及び久賀工場を含め随時整備拡大を図り、飲料・農産加工品の強化充実に努めてきました。特に、山口工場ではOEM製造する事業を主体としており、製造ラインも最新鋭の設備を備えています。

また、皆様のご期待に添うべく、全国各拠点の協調工場との業務提携を推進し、今日の社業の発展を見るに至りました。

総務管理部 部次長 椿原幸男様  総務管理部 主任 浜野勇生様

環境や地域への取り組みはどんなことをしていますか?

環境対策として、山口工場では太陽光発電を設置しているだけでなく、燃料を重油から都市ガスに変更したことで年間約一万トンの二酸化炭素の削減を実現しております。

また、リサイクル活動として、取引先との契約のもと工場から排出される植物性残渣(茶粕やコーヒー粕等)の堆肥利用や、製造過程で排出される廃ペットボトルの再生利用など全量リサイクル出来る体制を構築しました。こうした取り組みから山口県よりエコファクトリーとして認定をもらっています。

地域社会への貢献としては、椹野川のクリーン活動や鮎祭り、空き缶拾いなどにも積極的に参加しています。

日本果実工業様の魅力を教えてください。

自社製品では、原材料に国産果実を使用し、「安心」「安全」な製品づくりを確かなものにする厳しい管理体制のもと製品づくりを行っています。 地域社会との密接な連携、自然との調和を信条とし、様々な果実原料から情熱のこもった製品を提供しています。

また、様々な清涼飲料・アルコール飲料製品のOEM(受託製造)を行っており顧客からの多種多様な要求に対し、高い品質保証力・技術力・営業力により、タイムリーな製品供給を実現しています。

みなさんが好んで飲まれている物の中に当社が製造した製品が必ずあるのではないかとおもいます。

そのほか福利厚生としては、年に1度、参加希望型の社員旅行があり、山口工場・萩工場・久賀工場の社員が大勢で色々な観光地(主に関西以西エリア)へ行きます。社員旅行の中でみんなと打ち解けながら、良い思い出作りができるとおもいます。

どういう部署がありますか?

管理本部、営業本部、生産本部と大きく分けることができます。

管理本部には、総務と経理の業務があります。

営業本部では、主に清涼飲料水を取り扱う業務と、果物などの生原料の確保や農産加工品を取り扱う業務、製品に使用する原料や包材を発注する業務、製品の出荷や倉庫管理をする業務に分かれています。

生産本部は、山口工場、萩工場、久賀工場における製造業務、品質保証業務、商品開発業務、機械や電気の保全業務に分かれています。

働く上でのやりがいは何でしょうか?

一番のやりがいは、「安心」「安全」な製品を作って多くの人に喜んで口にしていただけることだと思います。

また、どの仕事でも同じことが言えると思いますが、仕事は人それぞれ違うので自分自身でやりがいを見つけていくことも重要なことだと感じています 。

60周年も会社が成り立っている理由を教えてください。

60周年も会社の事業を継続できている理由として、「お客様第一主義」の体制のもと【安全】【安心】【満足】の管理に万全を期す体制を構築し厳しい品質管理をしていること、取引先様各社より高い信頼を得ていること、健全な財務体質を基盤とした製造設備への積極的な投資と迅速な対応を可能にしていることなどが挙げられると思います。

現在に至るまで、取引先様との信頼関係を徐々に構築し、今では清涼飲料水業界や農産加工品業界における主要なお取引先様とお付き合いさせて頂くまでになりました。それは、当社に対する信頼の証であると思います。

地方だからこその強みはありますか?

清涼飲料業界では、物流コストを低減することが重要であるためエリア生産が主流です。当社は、その一役を担っており西日本を中心に商品を供給している観点からみても強みといえるかもしれません 。

求める人物像について教えてください。

私たちは、その人の持つ人間力を重視しています。

学校・大学で学んだ知識はもちろんですが、部活・サークル・バイトなどで培ったコミュニケーション能力、自主性、経験、感性を会社に入って生かしてほしいと思っています。

また、いろんなことに興味が持てる人が良いですね。 興味と探求力をもって様々なことに取り組むことが人間力を磨く秘訣だと思います。これからどんどん社会環境が変わっていく中で、対応する力、新しい風をおこす力を期待しています。

今回インタビューを担当したのは山口大学三年生の二人