株式会社オオバクリエイティブ様は、モニュメントや看板、店舗の内装やイベント関係のお仕事をされています。

今回はデザインやイベント業務などに興味を持った学生が取材させていただき、仕事についてインタビューさせていただきました。社内や実際に看板を制作されている現場も紹介していただき、会社や業界についての理解を深めることができました。

オオバクリエイティブさんはどのような事業を行われていますか?

「創作で感動を」をコンセプトに、モニュメントや看板、店舗の内装、県内で行われるイベント関係の仕事をしています。最近では「山口ゆめ花博」を計画から携わらせて頂きました。また、広告関係全般ということで、テレビCMやWEB制作も行っています。

我々の仕事はわかりにくいかもしれません。共通しているのは、こんなことがやりたい、こんな人に訴えたいという思い描くものを我々のノウハウで形にしていくことです。趣旨や目的に合わせてどのようにアプローチしていくかをお客様と一緒に考えていくというのが、私たちのような会社の役割です。

代表取締役 大庭典夫様

メインとしている業務はなんですか?

イベントメディアとスペースメディア(店舗内装・外装)を二本柱としています。それに付随して広告などの業務も行っています。具体的には、携帯ショップのディスプレイといった什器や、コンビニの看板なども担当しています。

広告業界で建設業の許可を持っているのは、弊社ぐらいではないかと思います。「こんなものを作りたいんだけど、どこに頼めばよいのだろうか?」といった相談を受ける事が多いですね。

オオバクリエイティブさんの強みはなんですか?

特長の一つとして、営業、総務、経理、企画デザイン(DTP・WEB)、制作が一貫して弊社で行えることです。規模が大きい仕事は他社との協力もありますが、一社で企画からデザイン、制作、運営・設置まで一気通貫で担当できるのは弊社ぐらいかと思います。

山口に根差している理由はなんですか?

現在創業72年目ですが、そのときによって求められるものや役割は違うため、地元の方に必要とされながら業態変化してきました。地域や社会に必要とされなければ、存在価値はないと考えております。お客様は基本的に山口の企業が多いですが、東京のお客様でも山口近辺で何かしたいというときにはお手伝いしています。

デザインや制作など、専門性が必要な仕事は何か事前にスキルを身につける必要があるのでしょうか?

専門性の高いソフトを使うので、大学や専門学校で使いかたを学んできた社員が多いですね。独学で学んで入社してくるスタッフもいます。中途採用の職員はほとんど違う業種から転職してきていますが、それまでのキャリアを活かした仕事をしています。

仕事をしていてどのようなやりがいがありますか?

30人ぐらいの社員数で、県内ではそれなりの規模の仕事を多く担当させて頂いています。大きな仕事が間近に迫っているときは忙しくなりますが、山口県の人に、「行ったことがある」と思い出してもらえるようなイベントを提供できるのが醍醐味ですね。

「山口ゆめ花博」など、大きい仕事を担当したときの反響はやはり大きいですね。一緒につくりあげていくことによる達成感を感じることができ、完成するまでの苦難を共にすることで一体感が得られます。

いかにきちんと決めていても、うまくいかないことは多々あります。そのなかでコミュニケーションをとりながら信頼関係を築く、ある意味とても泥臭い業界かもしれないですね。

求める人材はどのような人ですか?

即戦力は求めていません。専門的なものは置いておいて、コミュニケーション能力が大切だと思います。挨拶など当たり前のことを当たり前にできることが大事です。いかにクライアントに成り代わってものを作っていくか、それはイベントであろうが店舗デザインであろうが一緒です。

人に好かれて、素直に話が訊ける、自分本位に判断しないなど、コミュニケーションを取れるようにならなければそれはできません。

今の学生の印象はどうですか?

昔と比べると、とてもまじめという印象ですね。私たちの頃は、社会のために何かをしたいというような学生はほとんどいませんでした。街づくりボランティアを手伝ってくれる学生もいて、とてもありがたいです。学生が山口にとどまって就職してくれると嬉しいですね。

学生のうちにやっておいたほうが良いことはなんですか?

何かひとつ自信を持てるものを見つけて頑張ってみてほしいです。アルバイトでもボランティアでもなんでも良いので、学生のうちに社会を見ておいた人のほうが、社会人になってからも順応しやすいと思います。色々な経験をしてください。